廣川政樹 作品
平和
Peace
作品解説
この作品の邦題は「平和」であり、そのタイトル通り平和への願いを込めて制作されました。全ての人々は平等であり、全ての存在に価値があります。生まれた国や言葉、肌の色、貧富の差に関係なく、全ての人々は尊くかけがえのない命を持っています。偉大な学者も罪人も、善人も悪人も、皆等しく神から祝福され生まれて来たのです。この世界には、無駄に失われる命など一つもないのです。
このアート作品から感じ取れるデザインコンセプトは「均衡」と「調和」です。女性の周りにある複数の手がお互いの存在感を引き立てており、どれか一つが欠けていたり、配置のバランスが取れていなければ、デザインは大きく崩れてしまいます。女性もその周りの複数の手も、全てが元々一つであったかのようにデザインされており、この世界に平和をもたらす高次元的存在の顕現への祈りが込められています。人類の愛と調和、そして平和を願い制作されたこの作品は、そのタイトル通りの平等なデザインヒエラルキーを形成しています。
作品の特性
日本語のタイトルは「平和」で、その名の通り、平和への願いを込めて制作された作品です。女性とそれを取り囲む複数の手は、世界に平和をもたらす高次の存在の顕現を意味する統合的なデザインとして構想されている。人類の愛と調和、そして平和への願いからインスピレーションを得たこの作品は、タイトルにあるように、平等を基本としたデザインヒエラルキーを形にしている。
構成と見え方
この作品では、女性の周りに5本の手がコラージュされている。それぞれが異なる大きさと明るさと色を持つ素材であることから、一体感を持たせるために5本の手それぞれに独自の加工が施されている。更に金色のメイクアップを施し、アクセサリーも一つ一つ入念に加工が施されている。
制作技法と素材
まず Adobe Lightroomで全ての素材を別々に加工し、Adobe Photoshopでコラージュを行った。次に光彩表現の付与と補正を行い、それを1枚の画像に統合。再び Adobe Photoshopで最初からレタッチしながら、メイクアップと加工を施している。実際の画像の寸法はA1より少し大きい程度だが、200枚以上のレイヤーを重ねているため、総ファイルサイズ15GBにも及んだ。殆どの作業はブラシで行われており、調光や調色などの補正に関しても特に繊細に行われている。今回の作品では、元々が一人の人物に見えるように、各素材を1ドット単位で配置を行い、入念に加工が施されている。
制作における挑戦
この作品では多くの素材がコラージュされており、一体感を持たせるため、それぞれの素材を独自の調光、調色で一つ一つ丹念に加工した。腕の角度や配置に少しでもミスがあれば、作品の全てが崩れてしまうため、何度も試行錯誤を繰り返しながら調整されている。この作品を鑑賞する方の心が平安に満たされるよう、この作品には魂を込めたかった。
研究概要
研究の種類は視覚表現で、人の心を豊かにすることを目的としている。豊かさとは富のみならず、心の平安なども含む。この作品では鑑賞者に心の平安をもたらすことを第一の目的としており、その方法は他の作品とは異なり9割以上がインスピレーションに基づくため、言語化が極めて難しい(インスピレーションは外的環境から齎される類で、心理学の世界では超自我、スピリチュアルな世界では精霊などを根源とする)。この作品では、ビジネス、社会、思想、文化など、人間存在が繁栄する基幹システムを包括して表現している。日本の仏教の教えが思想の源であり、この世界に平和をもたらす神の顕現を目的として制作された。